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クリンチェック解説① 21歳女性

クリンチェック解説① 21歳女性

実際のクリンチェックについて解説します。

 

 

患者様は21歳の女性です。

前歯の歯並びが気になるとのことで、インビザラインGOでの矯正治療を希望されました。

 

口腔内写真を見ると、上下とも前歯が叢生(ガタガタ)している状態です。

上顎の中切歯(真ん中の歯)がやや口蓋側(内側)に転移しています。
そのため、歯列弓が狭くなり左上の側切歯(向かって右側の前から2本目の歯)が捻転(捻じれている)しています。

歯列弓が狭くなると歯の並ぶスペースと歯の幅の調和が崩れてしまいます。
そのため、歯と歯が重なりあったり(叢生)、捻じれたり(捻転)する現象が生じます。

 

この状態を解消するには

 

① 歯列弓を広げる
② 歯を抜く
③ 歯を小さくする

 

これらのいずれか、もしくは組み合わせて歯を並べる必要があります。

 

ただし、①の歯列弓を広げる方法ですが成長が止まった成人では顎が大きく成長することはありません。
そのため成人矯正では②の歯を抜く、もしくは③の歯を小さくする方法がよく選択されます。

 

(軽度の叢生であれば歯列を少し外に出すことで見かけ上歯列弓を広げ、歯並びを改善することが可能です。)

 

歯列弓と歯の大きさの調和、噛み合わせなどにより矯正治療の難易度は変化します。
インビザラインGOでは顔貌写真と口腔内写真をInivisalign Photonavigaterというアプリで矯正治療の難易度を調べます。

 

(ライセンスを取得した歯科医師しか使用できません。)

 

写真を撮影して数分でアライン社から診断結果が届きます。

 

 

ケースアセスメントの結果

 

 

 

診断結果は

 

上顎の叢生 → 難易度 低
下顎の叢生 → 難易度 低

でした。

よって、この症例では比較的に簡単にインビザラインGOでの矯正治療が可能です。

 

 

クリンチェック

 

 

 

クリンチェックによるインビザラインGOでの術前術後のシュミレーションです。
上下とも叢生が改善されています。

 

歯列弓と歯の大きさの調和を取るため、歯と歯の間を0.5mmほど削り、歯を動かしていきます。

また、マウスピースでの矯正力を歯に効率よく伝えるためのアタッチメントを付与します。
上顎では8本の歯に、下顎では4本の歯にアタッチメントを付与する計画になっています。

(写真ではわかりやすい用に赤色で表示されていますが、実際は歯と同じ色のコンポジットレジンでアタッチメントを付与しますので、目立ちません)

 

矯正期間は16ステージで、約6か月です。

 

(1ステージでのマウスピース装着期間は1~2週間です。当院では最初の数ステージは2週間装着して頂き、その後は1週間から10日ほどでマウスピースを交換しております。)

 

矯正期間は16ステージで、約6か月です。

 

 

各ステージでの歯の動き方です。(上顎)

このようにマウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かしていきます。

 

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