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格安マウスピース矯正の問題点

2021年10月9日

格安マウスピース矯正の問題点

 

マウスピース矯正が認知され、日本でも新しいサービスがドンドン導入されています。

その中で最近は「格安マウスピース矯正」も増えています。

 

格安マウスピース矯正が普及し、歯並びの重要性が認知されることはとても良いことだと思います。

 

 

一方で、トラブルも急増することが懸念されています。

 

 

具体的には

 

思ったような治療結果が得られなかった

 

格安だったのに終わってみればかなり高い治療費が必要になった

 

 

などです。

 

 

これらについて、私は矯正治療の専門医ではありませんが、私の考えをまとめます。

 

 

 

 

格安マウスピース矯正の利点

 

 

  •  手軽に始められる

  •  ごくごく簡単なケースにおいてはリーズナブル

 

 

 

格安マウスピース矯正の問題点

 

  •  矯正治療のゴール設定しないマウスピース矯正システムがある

  •  アタッチメントがない

  •  アタッチメントがあっても最適な形や位置ではない

 

 

それぞれについて詳しく説明します。

 

格安マウスピース矯正の利点

 

  • 手軽に始められる

こちらは医院および患者様双方にとって手軽であるということです。

高額な機器や高度なシステム(シュミレーションや患者管理システム)が必要なければ導入経費が安くなります。

 

その分、治療料金も安く設定できます。

 

 

  • ごくごく簡単なケースではリーズナブル

 

一般的にマウスピース矯正ではマウスピースの数が多くても少なくても料金が一定に設定されていることが多いです(マウスピース個数無制限プラン)。

これは作成するマウスピースの数が多くても少なくてもメーカに支払う料金が同じだからです。

 

また、メーカーによっては作成したマウスピースの個数だけ支払うシステム(セレクトプラン)もあります。

(クリアコレクトやシェアスマイルアライナーでは 無制限プラン/セレクトプラン を選ぶことができます)

この場合、マウスピースの数が少なければ治療費が安くなります。

 

格安マウスピース矯正のシステムはマウスピースを作成する数により治療費が変動するパターンが多いようです。

数枚程度のマウスピースで矯正治療が完了できるごくごく軽度のケースであれば治療費を安く見せることができるためです。

 

ところが10ステップ以上(上下でマウスピースが20個以上)の矯正治療計画であれば、上記のマウスピース個数無制限プランやインビザランGO(20ステップまで)の方が安くつくことが多いです。

 

ちなみに、この程度の軽度のケース(正中理解の改善)でも5ステップ必要です。

 

 

 

治療ステージはこちら

 

このケースは上顎のみの矯正計画です。

マウスピース矯正のシステムはクリアコレクトです。

 

 

 

 

もう1ケース紹介します。

 

 

 

こちらは上の歯のスキマが気になるのと、上の歯が下の歯に大きくかぶさっているのが気になるケースです。

このケースは8ステップ必要です。

 

治療ステージはこちらです。

 

 

 

このケースは上顎のみの矯正計画です。

マウスピース矯正のシステムはクリアコレクトです。

 

 

このように、ごくごく軽度の歯列不正でもそれなりのマウスピースの個数がお分かりになるかと思います。

 

このケース程度であれば格安マウスピース矯正でも対応可能だと思います。

 

 

 

格安マウスピース矯正の問題点

 

  •  矯正治療のゴールを設定しないマウスピース矯正システムがある

 

格安マウスピース矯正の中には矯正治療後のゴールを設定しないものもあります。

患者さんが満足もしくは諦めた時が矯正治療終了のタイミングとなります。

格安マウスピース矯正はマウスピースの作成ごとに治療費を支払うシステムがあります。

そのようはシステムでは簡単な症例でもなかなか歯が動かず、気が付けば治療費の総額がかさみ、中途半端な状態で矯正治療を諦めてしまうケースもあるようです。

そのまま放置すると歯並びは元に戻ってしまいます。

 

 

 

  • アタッチメントがない

 

マウスピース矯正において歯の表面に貼り付ける「アタッチメント」は非常に重要です。

アタッチメントがあることで、歯に正しい矯正力が伝わり歯が動きます。

アタッチメントの無いマウスピース矯正では満足できる結果は得られないでしょう。

 

 

 

  • アタッチメントがあっても最適な形や位置ではない

 

アタッチメントがあるシステムでもアタッチメントの形や取り付ける位置が適切でないと歯は計画通りに動きません。

 

適切なアタッチメントを設定できるかが非常に重要です。

 

また、その場所にどんな形のアタッチメントを付ければ最も効率よく歯が動くのか?

これはメーカー各社が研究をしていますが、症例数が多いメーカーが最も多くのデータを持っています。

多くのデータ持っているメーカーの方がより精度の高いアタッチメントを設定しやすい傾向があります。

 

 

マウスピース矯正に関しては歯科医師の経験と使用するシステムにより治療期間や治療結果が異なります。

 

ご自身に合った治療方法を選択していきましょう。

 

最低限、治療のゴール(最終的な歯並び)を決めて矯正治療を受けられることを強くお勧めします。

 

当院のマウスピース矯正については以下をご覧ください。

マウスピース矯正

マウスピース矯正の管理アプリ登場

2020年10月18日

マウスピース矯正の管理アプリ登場

 

マウスピース矯正の管理が楽に!

インビザラインのバーチャルアプリ登場!

 

 

 

インビザライン社からマウスピース装着時間の管理とオンライン診療を行うサービスがリリースされました。

 

 

このアプリを利用することで、マウスピースの装着時間が適切に守られているか?

予定通りに歯が動いているかを担当医が確認できます。

 

そのため、歯科医院に通院する回数を減らすことができます。

コロナウイルスウイルス感染拡大が心配される時世ですが、このアプリを利用することで安心してインビザライン(インビザラインGOも含む)での矯正治療を進めていくことができます。

 

 

このアプリでできることは以下です。

 

 

My Invisalignアプリ

 

・動画や写真の送信

・過去の送信ログを確認

・歯科クリニックよりオンライン(アプリ上)でフィードバックを得る

 

ことができます。

 

当院ではLINEアプリを通じて患者様と連絡をとり、インビザラインでのマウスピース矯正の進行状況を確認しております。

 

LINEアプリでは写真の送信は可能ですが、患者さんが自分のお口の撮影をすることは困難で、もっぱら文章のみでの連絡が主になっております。

 

そのため、LINEアプリでは詳細な状況を把握することが困難でした。

 

 

今回リリースされたMy Invisalignアプリでは、患者さん自身で規格化された写真や動画が撮影しやすくなっております。

 

 

そのため、クリニック側でマウスピース矯正の進行状況を把握しやすくなります。

 

医院側から写真や動画を送信するようにリマインダーを設定することができますので、適切なタイミングでマウスピース矯正の進行状況を確認することが可能です。

 

 

 

もし、矯正治療の進行状況に問題があれば医院側からアドバイスや来院の指示を行うことができます。

 

これらの履歴は保存され、順調に矯正治療が進んでいるか患者様自身で確認することができます。

 

もし、マウスピース矯正の進行状況に問題があればバーチャル診療を行うことも可能です。

 

オンライン会議ソフト(Zoom)を利用することで、来院することなくクリニックの歯科医師やスタッフとのオンライン診療が可能となりました。

 

IPR(歯と歯の間を削る)やアタッチメントの付与、各種矯正装置の装着(クリアボタンなど)は来院していただく必要がありますが、

経過観察のみであればMy Invisalignのアプリで可能となりました。

 

さらに、My Invisalignアプリにはマウスピースの装着時間を管理したり、カレンダー機能があります。

この機能を利用することでマウスピースが適切に装着されているかが判断でき、マウスピースの適切な交換時期を管理できます。

 

このサービスは始まったばかりですので、当院でも試行錯誤しながら運用方法を確立していく予定です。

口腔内スキャナーを利用した矯正治療計画立案の有効性について

2020年10月3日

2020年 日本歯科審美学会で発表を行いました。

コロナ禍の影響でオンラインでの開催になりましたが、「PE-18」にで発表を行いました。

 

発表内容は以下です。

(一部改変しております)

 

 

 

口腔内スキャナーを利用した矯正治療計画立案の有効性について

Effectiveness of Orthodontic Treatment Planning Using Intraoral Scanner

〇大前正範 1 )、 竹内 摂 2) 、 初岡昌憲 2) 、 岩田有弘 2) 、 山本一世 2)
〇Omae Masanori 1), Takeuchi Osamu 2) , Hatsuoka Masanori 2),  Iwata Naohiro 2) , Yamamoto Kazuyo 2)
1)北歯科医院  2 )、大阪歯科大学 歯科保存学講座
1)KitaDetal Clinic  2 )、Department of Operative Dentistry, Osaka Dental University

 

[目的]

 

近年、口腔内スキャナを利用した矯正治療が行われている.口腔内スキャナを用いることで、コンピューターソフト上で矯正治療の計画が立てることが可能となった.

今回は比較的軽度の叢生を主訴をとする患者に術前の矯正シミュレーションを行いマウスピース矯正を行った症例を報告する.

 

[方法]

 

口腔内スキャナにはiTero( Align 社)を使用した.臼歯部の咬合は AngleⅠ 級で、前歯に軽度の叢生が認めれらる症例について検討を行った.

矯正治療にはインビザラインGO (Align 社)のシステムを利用した.

口腔内スキャナで歯牙のスキャンおよび咬合を採得後、 outcome simulator で矯正後の歯列状態のシュミレーションを行った.その後、クリンチェックを行い矯正治療計画を立案した.

矯正治療終了後、iTero にて歯牙のスキャンを行い矯正治療終了後の状態を記録した.

なお、いずれの症例においても追加アライナーは使用しなかった.

 

[症例1]

 

患者:25歳
女性
前歯部叢生を主訴に来院
既往歴に特記事項なし

 

 

ケースアセスメント

治療経過

 

 

 

[症例2]

 

患者:26歳
女性
前歯部叢生を主訴に来院
既往歴に特記事項なし

 

 

ケースアセスメント

治療経過

 

 

[考察]

 

両症例ともにoutcome simulator とクリンチェックは同程度の矯正治療の結果を予測した.

また、インビザライン GOでの矯正治療後はクリンチェックで示された矯正治療計画とほぼ同じ結果となった.

本症例ではケースアセスメントの判定において矯正治療の難易度が比較的軽度の症例であった、さらにインビザライン GO では大臼歯の移動は行わない.

そのため、矯正治療の難易度も低く、 outcome simulator とクリンチェックの矯正治療計画に大きな差異が生じなかったと考えれる.

Outcome simulatorはiTero で口腔内スキャン後に数分で矯正治療のシュミレーションが可能である。そのため、矯正治療における治療計画立案に有効であると考えられる.

 

*本演題に関連し、演者らに開示すべきCOIはありません.

 

 

発表内容は以上です。

 

インビザラインコンヘリシブパッケージ(インビザラインフル)でもiTeroによる outcome simulatorで矯正シュミレーションは可能です。

インビザラインコンヘリシブパッケージは大臼歯の移動も可能で幅広い症例に対応することができます。

噛み合わせの基準となる大臼歯が動かせるため、矯正治療計画が複雑となり、outcome simulator での矯正シミュレーションは参考になりません。

その後のクリンチェックと呼ばれる矯正治療計画を歯科医師が立案する必要があります。

また、マウスピースの数に制限はありません。

 

一方で、インビザラインGOは大臼歯を動かすことはできません。歯を動かす距離にも制限があり、マウスピースは20ステップまでと制限されています。

そのため、outcome simulator での矯正シュミレーションも予測性が高くなります。

インビザラインGOは第2小臼歯までの上下20本だけの制限もの多いマウスピース矯正システムですが、適応する症例では非常に信頼性の高い矯正治療です。

マウスピース矯正システムのシステムが変わると治療期間がどれだけ変わる?

2020年05月24日

マウスピース矯正システムのシステムが変わると治療期間がどれだけ変わる?

 

現在、マウスピース矯正システムは数多くあります。
その中でも大きく2種類に分けられます。

 

以前のBLOGでも解説しましたが、改めて記載します。

 

 

ワンインプレッションシステム

 

最初の型取りで最終ステップまでのマウスピースを作成するシステム
マウスピース矯正期間中に型取りが不要なため、矯正期間が短くなる
口腔内スキャナが必要になることもあり、医院側の導入ハードルが高い
1ステップ1~2週間でマウスピースを交換

 

 

 代表的なシステム

 

  • インビザライン(インビザラインGO含む)
  • クリアコレクト

 

 

マルチインプレッションシステム

 

矯正期間中に複数回型取りを行い、その都度マウスピースを作成していくシステム
途中で矯正治療の計画の修正や変更が可能だが、型取りのたびに納品待ちの期間が生じ、矯正期間が長くなる
口腔内スキャナが不要なので、医院側の導入ハードルが低い
1ステップでソフトとハードの2種類のマウスピースをそれぞれ1~2週間ほど装着するシステムが多い

 

 代表的なシステム

 

  • アソアライナー
  • スターアライン
  • シースルーアライナー
  • キレイライン

 

 

それでは同じ症例でどれだけ矯正期間に差が出るか検証しました。

 

 

検証1

インビザラインGO と 某社マルチインプレッションシステム

 

20代女性のケースです。

インビザラインGOでの治療計画(クリンチェック)

 

 

 インビザラインGOでの治療期間は15ステップ

 

矯正期間

 

オーダーしてからマウスピースの納品まで 2週間

1ステップ毎のマウスピース装着期間は1~2週間(平均10日間)
総マウスピース装着期間 平均10日間として約150日(約22週間)

  総矯正期間 24週間(6か月)

 

 

 

 

某社マルチインプレッションシステムでの治療計画

某社マルチインプレッションシステムでの治療計画は16ステップ

 

 矯正期間

 

オーダーしてからマウスピースの納品まで 4週間

1ステップ毎のマウスピース装着期間
ソフト+ハード 3週間
総マウスピース装着期間 48週間

矯正期間中の型取り 4回
マウスピース納品期間 4週間が4回で合計16週間

  総矯正期間 68週間(約17か月)

 

 

おなじ人、同じような矯正治療計画でもシステムが異なれば矯正期間はこれだけ変わります。

 

 

インビザラインGO 約24週間

S社 マルチインプレッションシステム 約68週間

 

 

どちらのシステムもメリット・デメリットがありますのでご自身にあったシステムを選ぶことが重要です。

 

 

同様に別のシステムでの比較も検証します。

 

検証2

クリアコレクト と 某社マルチインプレッションシステムの比較

 

30代女性のケースです。

 

クリアコレクトでの治療計画

クリアコレクトはインビザラインと同様のワンインプレッション型のマウスピース矯正しすてむです。

インビザラインよりはやや厚めのマウスピースを用います。

クリアコレクトでの矯正期間は25ステップ

 

 

 

 矯正期間

オーダーしてからマウスピースの納品まで 2週間

  1ステップ毎のマウスピース装着期間は2週間
総マウスピース装着期間 50週間

 総矯正期間 52週間(約13か月)

 

 

 

某社マルチインプレッションシステムでの治療計画

某社マルチインプレッションシステムでの矯正期間は30ステップ

 

矯正期間

 

オーダーしてからマウスピースの納品まで 4週間
1ステップ毎のマウスピース装着期間
ソフト+ハード 3週間
総マウスピース装着期間 90週間

矯正期間中の型取り 8回
マウスピース納品期間 4週間が8回で合計32週間

総矯正期間 126週間(約32か月)

 

 

 

クリアコレクト(ワンインプレッションシステム) 約52週間

C社(マルチインプレッションシステム) 約126週間

 

 

 

このような結果になりました。

 

マルチインプレッションシステムは1ステップ毎のマウスピース装着期間が長く、
矯正期間中に次のステップのマウスピースを作成するための型取りが必要です。

その都度、マウスピースの納品待ち期間が生じてしまいます。
そのため、総矯正期間が長くなりなりやすいという傾向があります。

ご自身にあったシステムを利用しましょう。

 

追加アライナーでどこまで改善できる?

2020年05月16日

追加アライナーでどこまで改善できる?

 

インビザラインおよびインビザラインGOには追加アライナーという制度があることを以前のBLOGで解説しました。

インビザラインGOは矯正開始から2年間以内は追加アライナーをオーダーすることができます。

インビザラインGOでは比較的難しいケースで、追加アライナーを2回した症例について解説します。

 

 

当院のマウスピース矯正のページはこちらです。

 

マウスピース矯正

 

 

 

 

クリンチェック1回目

 

 

初回のクリンチェックの内容です。

上顎前歯をかなり後方に下げることができるプランとなりました。

全16ステップ(4~8か月)の矯正期間です。

 

16ステップが終了して追加アライナーをおーダーすることにしました。

 

追加アライナー1回目のクリンチェック

 

初回のクリンチェック(右側)と追加アライナー時のクリンチェック(左側)を見比べてみて下さい。

16ステップのインビザラインGOでの矯正が終わりましたが、まだ上の歯が下の歯にかぶさっています。

一方で、上の前歯はかなり後方に下げることができたのがわかると思います。

さらに追加アライナーをオーダーして10ステップのマウスピース矯正を追加しました。

 

10ステップのマウスピース矯正が終わった状態と、追加アライナー2回目のクリンチェックを示します。

 

追加アライナー2回目のクリンチェック

 

上の歯のかぶさり方が若干改善されたことがわかります。

最初の状態(初回クリンチェックの左側)と比べてかなり歯並びが改善できました。

 

こうなると、正中(真ん中の位置)のずれが気になってきます。

上の歯の真ん中と下の歯の真ん中のラインを合わせるために、2回目の追加アライナーをオーダーすることにしました。

このように追加アライナーをうまく利用することで当初の計画より歯並びをさらにきれいにすることが可能です。

インビザラインに比べて制限の多いインビザラインGOですが、追加アライナーをうまく利用することでここまで歯並びの改善が可能になります。

 

当院のマウスピース矯正の料金はこちらをご参照下さい。

 

マウスピース矯正

 

 

クリンチェック解説④ 25歳女性

2020年04月18日

クリンチェック解説④

 

25歳女性のケースです。

本ケースで矯正終了時の口腔内写真もご提示します。

主訴は上下の前歯の叢生(ガタガタ)です。

 

術前の口腔内写真です。

 

 

上下顎の前歯に叢生が見られます。
正面からみるとそれほど気にならないぐらいですが、
上顎面観では上顎前歯に翼状捻転(ねじれ)と叢生が確認できます。

 

下顎の叢生は軽度です。

 

 

ケースアセスメントによる診断です。

 

上下とも叢生の改善の難易度は低いとの判定です。

 

 

iTeroによるシュミレーションです。

 

 

上下とも叢生が改善されています。

 

インビザラインGOで矯正治療を進めていくことになりました。

 

次にクリンチェックです。

 

 

iTeroのシュミレーションとほぼ同じような矯正計画になりました。

 

 

上顎の歯は翼状捻転もあり中程度の叢生がありますので、IPR(歯と歯の間を削る)が設定されています。

 

下顎の叢生は軽度のため、IPRは必要のない計画となりました。

必要なステップ数は15ステップ、約5か月の矯正期間です。

この患者様は他県より通院されてこおられますので、通院回数をできるだけ少なくし、LINEのアプリを利用して経過観察を行いました。

 

 

矯正治療終了後の口腔内写真です。

 

クリンチェックで計画された歯並びとほぼ同じ歯並びを実現できました。

インビザラインではかなり正確に歯を動かすことができます。

これはマウスピース矯正の大きな長所と言えます。

クリンチェック解説③ 矯正の後戻りケース

2020年03月26日

クリンチェック解説③

25歳女性 矯正後戻りケース

 

インビザラインGOのクリンチェック解説です。

今回は以前に矯正治療を行っていた患者さんの後戻りケースについて解説します。

 

矯正治療後は必ず保定という歯を動かないように固定する必要があります。

特に矯正治療が終了した直後はすぐに歯が元の位置に戻ろうと動いていきます。

 

歯並びが悪くなる原因として

 

①先天性の原因(生まれつき)

 

②後天性の原因

 

の原因に分けられます。

 

歯列不正の先天性原因

 

・骨格

・歯の大きさ

・歯の数

 

などがあげられます。

 

これらは生まれつき決まっています。

 

 

先天性の原因による歯列不正を改善するため、

歯を抜いたり、歯を削るなどを行い、アーチレングスディスクレパンシーを改善し歯並びを改善していきます。

 

アーチレングスディスクレパンシーとは?

 

歯列弓(顎の大きさ)と歯の大きさの不調和のこと

歯列弓の方が大きい場合はいわゆるすきっ歯に、歯の大きさが大きい場合は叢生(ガタガタ)になる。

 

 

歯列不正の後天性原因

歯並びは顎の大きさを歯の大きさだけに影響を受けるわけではありません。

舌や唇、口の周囲の筋肉の影響を大きく受けます。

さらには姿勢や態癖も歯並びに影響します。

 

歯は筋肉の力のバランスがとれている所に並んでいきます。

舌は歯を前へ押し出そうとします。

一方で、唇は歯を内側に押し込めようとします。

 

舌と唇の力のバランスがとれているところに歯は安定します。

 

 

 

習癖も歯並びに影響を与えます。

指しゃぶりをしていると出っ歯になりやすいと聞いたことがあるかもしれません。

指をしゃぶる癖があると、上の前歯は前方へ押し出されていきます。

舌を突き出す癖があると歯は前に出ていきます。

舌唇を噛む癖があると、上の前歯は前へ押し出せれ、下の前歯は後ろへ押し込まれていきます。

 

 

態癖も歯並びに影響を与えます。

頬杖を突く癖があると、顎や歯列に力が加わり徐々に歯列が歪んでいきます。

 

このように歯並びに影響を与える因子は多く、これらを改善しなければ歯並びは悪くなります。

矯正治療が終わっても後天性の原因を改善しなければ歯並びは徐々に元に戻っていきます。

 

そのため、保定を行い後戻りを防ぎながら歯列不正の後天性原因を改善していく必要があります。

 

 

前置きが長くなりましたが、こちらは以前に矯正をされておられて後戻りをした患者様のケースです。

 

初診時の口腔内写真

 

 

 

下顎の前歯に捻転(ねじれ)が見られます。

 

 

 

 

矯正の後戻りケースの再矯正治療にはインビザラインGOは有効です。

 

以前に矯正治療をされているので、歯並びが悪くなる原因のアーチレングスディスクレパンシーがある程度解消されているためです。

 

しかしながら本ケースでは捻転の程度が大きいため、下顎の叢生治療の難易度は困難と考えれます。

 

ケースアセスメント

 

 

下顎の側切歯(前から2本目)の捻転が大きく、ケースアセスメントでは予想通り困難と判定されました。

 

それではクリンチェックで術後の矯正結果を見ていきます。

 

クリンチェック

 

 

ケースアセスメントでは下顎の叢生治療は困難と判定されましたが、

クリンチェックでは良好な矯正治療の結果が得られることがわかりました。

このように、ケースアセスメントでは困難と判定されても実際にはインビザラインGOで矯正治療が可能なケースは多いです。

しかしながら、下顎の捻転を治すには20ステージの矯正期間が必要となりました。

このように、捻転の矯正治療は叢生にくらべて治療期間が長くなる傾向があります。

 

 

これ以上後戻りをしていればインビザラインGOでの矯正治療は困難となり、ワイヤーでの矯正かインビザラインフルでの矯正治療が必要になるところでした。

そうなると治療期間が長くなるや矯正費用も高くなってしまいます。

 

矯正の後戻りケースではなるべく早めに再矯正を受けられることが望ましいですね。

 

クリンチェック解説② 20歳女性

2020年02月13日

クリンチェック解説② 20歳女性

 

クリンチェックの解説です。

患者様は20歳の女性です。

 

上の歯の歯並びが気になるということでマウスピース矯正を希望されました。

 

まずは口腔内写真を見ていきましょう。

 

口腔内写真

 

上顎の右側中切歯(左の一番前の歯)が口蓋側(内側)に転移しています。

右上の側切歯(向かって左の前から2本目の歯)が捻転(捻じれている)しています。

また、左上の側切歯(向かって右側の前から2本目)が口蓋側に転移しており、

その影響で左側中切歯(真ん中の向かって右側の一番前)が捻転しています。

 

クリンチェック解説①の症例と似たようなケースとなっています。

 

一方で下顎の歯並びは比較的きれいです。

 

上顎の歯列弓と歯の長さの不調和による叢生状態です。

また側切歯(前から2本目の歯)が大きく、歯列弓との不調和が生じやすくなっています。

最近ではこのような方が多く、顎は比較的小さいのに歯が大きくて歯並びが悪くなっているケースが多く見られます。

 

上顎の歯列不正を解消するためには

 

「歯を小さくする」

処置が必要です。

 

IRP(Interproximal Reduction)を行い、歯の大きさを調整することと歯を動かすスペースを確保する必要があります。

 

「IPR」とは

隣接面(歯と歯の間)をやすりやダイヤモンドポイントで0.1~0.5mmほど削る処置です。

 

 

ケースアセスメントを確認します。

 

 

ケースアセスメント

 

上顎の叢生治療の難易度は高めとなっています。

 

右側側切歯(向かって左側の前から2本目)がかなり捻転しています。

この捻転が本来の歯の位置から45度以上捻じれている場合はマウスピース矯正での治療難易度が高くなります。

 

この症例では比較的難易度の高いと言えます。

 

 

それではクリンチェックの結果を見ていきましょう。

 

 

 

クリンチェック

 

 

 

上顎はスペースを確保するためにIPRを行います。

IPRの量は0.3mmが5か所、0.4mmが2か所で、総合計は2.3mmです。

この2.3mmのスペースを利用して歯を動かします。

 

上顎の叢生もきれいに治っています。

また、右上側切歯の捻転も改善されています。

ただし、左上の第2小臼歯は歯列内に入り切ってはいません。

本症例では前歯部の歯並びの改善を最優先して計画を立てており、

小臼歯の歯並びを完全に改善することまではできませんでした。

 

 

「インビザラインGO」では矯正できる量に限界があるため、このようなプランになっています。

 

 

大臼歯を動かすことができる「インビザライン」であればさらに歯列を改善することが可能です。

 

患者様はインビザラインGOでのプランで満足されたので、このプランで矯正治療を開始することしました。

 

矯正期間は15ステージです。

期間は約6か月です。

 

 

 

 

最初の数ステップは各ステージ2週間ほどの装着期間で、その後は10日前後でのマウスピースを交換していきます。

 

クリンチェック解説① 21歳女性

2020年02月11日

クリンチェック解説① 21歳女性

実際のクリンチェックについて解説します。

 

 

患者様は21歳の女性です。

前歯の歯並びが気になるとのことで、インビザラインGOでの矯正治療を希望されました。

 

口腔内写真を見ると、上下とも前歯が叢生(ガタガタ)している状態です。

上顎の中切歯(真ん中の歯)がやや口蓋側(内側)に転移しています。
そのため、歯列弓が狭くなり左上の側切歯(向かって右側の前から2本目の歯)が捻転(捻じれている)しています。

歯列弓が狭くなると歯の並ぶスペースと歯の幅の調和が崩れてしまいます。
そのため、歯と歯が重なりあったり(叢生)、捻じれたり(捻転)する現象が生じます。

 

この状態を解消するには

 

① 歯列弓を広げる
② 歯を抜く
③ 歯を小さくする

 

これらのいずれか、もしくは組み合わせて歯を並べる必要があります。

 

ただし、①の歯列弓を広げる方法ですが成長が止まった成人では顎が大きく成長することはありません。
そのため成人矯正では②の歯を抜く、もしくは③の歯を小さくする方法がよく選択されます。

 

(軽度の叢生であれば歯列を少し外に出すことで見かけ上歯列弓を広げ、歯並びを改善することが可能です。)

 

歯列弓と歯の大きさの調和、噛み合わせなどにより矯正治療の難易度は変化します。
インビザラインGOでは顔貌写真と口腔内写真をInivisalign Photonavigaterというアプリで矯正治療の難易度を調べます。

 

(ライセンスを取得した歯科医師しか使用できません。)

 

写真を撮影して数分でアライン社から診断結果が届きます。

 

 

ケースアセスメントの結果

 

 

 

診断結果は

 

上顎の叢生 → 難易度 低
下顎の叢生 → 難易度 低

でした。

よって、この症例では比較的に簡単にインビザラインGOでの矯正治療が可能です。

 

 

クリンチェック

 

 

 

クリンチェックによるインビザラインGOでの術前術後のシュミレーションです。
上下とも叢生が改善されています。

 

歯列弓と歯の大きさの調和を取るため、歯と歯の間を0.5mmほど削り、歯を動かしていきます。

また、マウスピースでの矯正力を歯に効率よく伝えるためのアタッチメントを付与します。
上顎では8本の歯に、下顎では4本の歯にアタッチメントを付与する計画になっています。

(写真ではわかりやすい用に赤色で表示されていますが、実際は歯と同じ色のコンポジットレジンでアタッチメントを付与しますので、目立ちません)

 

矯正期間は16ステージで、約6か月です。

 

(1ステージでのマウスピース装着期間は1~2週間です。当院では最初の数ステージは2週間装着して頂き、その後は1週間から10日ほどでマウスピースを交換しております。)

 

矯正期間は16ステージで、約6か月です。

 

 

各ステージでの歯の動き方です。(上顎)

このようにマウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かしていきます。

 

追加アライナーとは?

2019年12月15日

追加アライナーとは?

もし、マウスピース矯正をして予定通りに歯が動かなかったら?
マウスピース矯正は終わったけど、もうすこしここを動かしたい。

 

このようなことは多々あります。
ワイヤーでの矯正であれば途中で治療方針を変更することは可能ですが、
最終ゴールを設定して最終ステップまでのマウスピースを最初に作成するインビザライン(インビザラインGOを含む)では、治療計画の変更は困難なように感じます。

 

ところが、そのような状況に対応するためにインビザラインおよびインビザラインGOでは追加アライナーという仕組みがあります。
これは予定通りに矯正治療が進まなかった場合や、矯正治療は終了したけどもう少し改善したい時などに適用します。

 

医院によって異なりますが追加アライナーは無料または多少の追加料金で治療計画を再度立案し、マウスピースを追加できます。

最初のクリンチェックの作成と同様に口腔内のスキャンと写真を撮影し、追加アライナー作成用のクリンチェックを作成します。

 

実際の例を示します。

 

こちらはインビザラインGOでの矯正治療です。

 

左側は術前の口腔内スキャン、右側はインビザラインGOでの矯正終了時の歯並びです。

 

当初のクリンチェックでは下顎の第2大臼歯が若干外側に残ったままの治療計画となっています。
上顎は限界までIPR(歯と歯の間を削る)を行い、前歯を可能な限り後ろに下げています。
ですが若干の歯列不正が残っています。

 

この患者さんは協力度が高く、マウスピースもしっかりと装着しておりましたので1週間毎にマウスピースを交換し矯正治療を進めてきました。

最終ステージまで問題なく進みフィニッシュとするか、追加アライナーを作成してさらに改善させていくか?

患者様は追加アライナーを希望されました。

 

 

追加アライナーのクリンチェックです。

 

左側は最終ステージでの矯正が終わった時の口腔内のスキャンイメージです。
右側は追加アライナーによる新たな治療計画です。

わずかに残っていた上下の歯の歯列不正が修正されているのがわかります。

このように追加アライナーを使用することで最初の治療計画で定めたフィニッシュの改善も行うことができます。

インビザライン(インビザラインGO)にはこのようなシステムがあります。
安心して矯正治療をお受けください。

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